図は2005年と2007年の世界の二酸化炭素排出量です。
2007年の各国の二酸化炭素排出量をみると、急速な経済成長にともなって、
「中国」が、これまで第1位であった「アメリカ」を抜いてトップとなり、21.0%を占めています。
「日本」は、「インド」の4.6%に次いで4.3%となっています。
また、その他途上国各国の排出量は増加傾向にあることがわかります。
一方、京都議定書において排出量に数値目標が設定されている「気候変動枠組条約の附属書I国」の排出量の合計は、全世界の排出量の約30%弱であり、ポスト京都議定書では主要排出国の参加が課題となっています。
今日の大気中の温室効果ガスの大部分は先進国が過去に排出したものであることから、
途上国はこれまでに多量の二酸化炭素を排出してきた先進国のより大きな責任を主張し、
先進国はすべての国が共同して取り組んでいく責任を主張するが、これらの主張を統合し
た「共通だが差異ある責任」という概念が定着しつつあります。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
「共通だが差異ある責任」
地球環境問題に対しては共通責任があるが、各国の責任回避への寄与度と能力とは異なっているという考え方。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------
0 件のコメント:
コメントを投稿